小島慶子 こじまけいこ

略歴

1972年、オーストラリア生まれ。
幼少期は日本のほか、シンガポールや香港で育つ。
学習院大学法学部政治学科卒業後、1995年にTBSに入社。アナウンサーとしてテレビ、ラジオに出演する。
1999年 第36回ギャラクシーDJパーソナリティー賞を受賞。
ワークライフバランスに関する社内の制度づくりなどにも⻑く携わる。
2010年に独立後は各種メディア出演のほか、執筆・講演活動を精力的に行っている。
『AERA』『VERY』『日経ARIA』 など連載多数。
東京大学大学院情報学環客員研究員としてメディアやジャーナリズムに関するシンポジウムの開催なども行っている。
10代~20代で摂食障害、30代で不安障害を経験し、40歳を過ぎてから発達障害の一つである軽度のADHDと診断されたことを公表。
自身の経験を通じて、病気や障害についても積極的に発信している。
2014年より、オーストラリア・パースに教育移住。
二人の息子が大学に進学したため、2024年より日本定住。
現在、文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」の火曜レギュラーを務める。

講演テーマ

今や共働きが当たり前の時代です。結婚や出産のタイミング、育児と仕事の両⽴など、⼥性の悩みは尽きません。また男性も、仕事だけでなく家事や育児もするのが当たり前になりました。親世代のやり⽅が通⽤しなくなった今、男⼥が互いに理解し合いながら、仕事と家庭を両⽴させるにはどうすればいいのでしょうか。⾃らも共働きから⼤⿊柱へと変化を経験し、働きながら家族と幸せに⽣きることを真剣に考えてきた経験から、わかりやすく前向きな提⾔をします。
職場でのいじめや性的な嫌がらせなどが、最近ではハラスメントとして「あってはならないこと」だと認識されるようになりました。では、そもそもハラスメントとは何なのでしょうか。どんな種類があり、どうしたら防げるのでしょうか。誰しも無意識のうちに、ハラスメントをしたり、傍観してしまうことがあるかもしれません。被害者を守るだけでなく、⾃分の中にもあるハラスメントの芽に⾃覚的になって「もうやめよう」と⾔うことが⼤切です。テレビ局に勤めていた頃の⾃らの経験談を交えて、ポジティブに「ハラスメントのない社会にしよう」というメッセージを伝えます。
40歳を過ぎてから軽度のADHDだと診断された⾃⾝の経験談をもとに、発達障害に対する偏⾒をなくし、違いを尊ぶ世の中にしようと提⾔します。発達障害とは何かを知ること、そして障害のある⼈もいろいろであることを知ることが⼤切です。「普通」ってなんだろう︖と考えると、「⼈それぞれに特徴がある、困っている⼈には助けが必要だ」というとてもシンプルな答えに⾏き着きます。
憧れの仕事についたら向いてないことがわかってしまった・・・テレビの仕事をしたいと思っていたら、ラジオの仕事をやりなさいと⾔われてしまった・・・出産後に不安障害になってしまった・・・夫が無職になってしまった・・・20代から40代まで、次々と「こんなはずではなかった」という出来事が起きたのですが、今思えばどれも⼤きなチャンスでもありました。思いがけない変化は誰でも不安なもの。そんな時に発想を切り替えて、ピンチをチャンスにしてきた経験をお話しします。
⼥性の⽣き⽅が多様化して、仕事も結婚も育児も完璧にしなくてはと思ってしまったり、いろいろな選択と決断を迫られる中で、ついた⼈と⽐べてしまったり。⼥らしさや⺟親らしさなど、⼥性に対する「らしさ」の押し付けからなかなか⾃由になれない・・・。将来のことを⼼配するあまり、失敗を恐れて次の⼀歩をどう踏み出したらいいのかわからなくなることも。そんな悩める⼥性たちに、⾃⾝の経験を交えて「未来の⾃分は、過去に悩んだことなんかけろっと忘れて“思い通りにはならなかったけど、結局これでよかった”なんて⾔うもの。今の⾃分を幸せにするために全⼒を尽くそう︕」とエールを送ります。
親の過⼲渉などに悩み、15歳から拒⾷気味になり、18歳で過⾷に、20歳からは過⾷嘔吐が始まりました。アナウンサーとして働きながら、30歳で出産するまで続いた過⾷嘔吐との闘いは決して簡単なものではありませんでした。「恥ずかしい癖」だと思って誰にも⾔えずにいた過⾷嘔吐が病気であると知って、⾃分は⼀⼈ではないのだと思えました。勇気を出してメディアで経験を話すと、同じような⾟さを経験している⼈がたくさん声を寄せてくれました。⾃らの回復までの道のりを語るとともに、摂⾷障害についての理解を深め、偏⾒をなくすよう呼びかけます。
10代から20代は摂⾷障害、30代は不安障害に悩んだ⾃⾝の体験を踏ま
え、親⼦関係に悩んだ⽇々や、仕事に馴染めなくて苦しかった⽇々、⼦育てが不安で苦しかった⽇々などを振り返ります。40代になってから、夫が仕事を辞めるという予想外の出来事が起きました。その変化を前向きに捉えて⼀家でオーストラリアに移住することを決意。⼈⽣は思い通りにならないけれど、⼀歩踏み出せばそこは奈落の底ではなく、案外地続きなのです。
最近よく聞く「多様性」という⾔葉。それって、外国の⼈が増えること︖とつい考えてしまいますが、半径2メートルの⾒慣れた景⾊の中にも、実は多様性はたくさんあります。違うことは豊かだけど、わかりあえないことが増える。そんな時代に何を⼤事にして⽣きていけばいいのか、⾃⾝のオーストラリア移住体験をもとに「受け⼊れること・受け⼊れられること」について語ります。
アナウンサーとして働きながら30歳と33歳で出産、仕事との両⽴に悩み、第⼆⼦出産後には不安障害も発症。仕事が減って電話取りをする毎⽇の中で、それまでは⾒えていなかった多くの⼤切な発⾒をしました。そして⼦供は思い通りにならない⼩さな「他者」。⾔葉もままならない彼らと向き合い、育てるうちに、⾃分の思い込みや驕りが消え、世の中に対する素直な眼差しを学ぶことができました。また、職場では出会わないようなたくさんの育児仲間と繋がりができ、⾃分の世間知らずを思い知りました。⼦供はいつも、親を新しい場所に連れて⾏ってくれます。同時に、⼈間とはなんであるか、私たちがどうやって世界を理解するのかを⽬の前で⾒せてくれる先⽣でもあります。今はオーストラリアで⼦育てをしていますが、これも私の世界を⼤きく変える経験でした。⾃分⼀⼈ではとてもこのような気づきは得られませんでした。悩み多き育児ですが、そうやって⾃分が変わり、世界との関係が変わるのは豊かなことでもあると思います。そんな経験談をしながら、みなさんと⼦育ての悩みと喜びを分かち合えればと思います。

著書・出版物

『解縛(げばく)』『るるらいらい』、新刊対談集『おっさん社会が生きづらい』(PHP出版) ほか多数。

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